院長ブログ

2017.01.31更新

手術前。左眼を覆うように腫瘍が存在しています。
手術後。首のところの皮膚を用いて手術部位を閉鎖しました。
数ヶ月後には手術部位が毛で覆われています。


 
 病理検査の結果、この腫瘍は基底有棘細胞癌という悪性腫瘍でした。

比較的稀な腫瘍でありますが、浸潤性が強い腫瘍であるため、広範囲な切除が必要とされています。

顔面の手術では皮膚に余裕がないため、広範囲に腫瘍を切除すると皮膚を縫合するが困難になる場合があります。

この子の場合には首のところから皮膚を持ってきて(軸性皮膚弁の形成)

手術部位を閉鎖しました。

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2016.12.01更新

手術前。
手術後。
切除した大腿骨頭。



 大腿骨頭壊死症は若齢の小型犬に多くみられる疾患で、名前の通り大腿骨頭が壊死してしまう疾患です。
成長期に認められ、発症すると疼痛を示し、跛行が認められます。
治療には壊死してしまった大腿骨頭を切除する方法や股関節を人工関節に取り替える股関節全置換術などがあります。

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2016.11.07更新

 口腔内には悪性腫瘍、良性腫瘍、炎症に伴う腫瘤病変、過形成病変などさまざまな腫瘤が発生します。
写真は軟口蓋にできた腫瘤ですが病理検査の結果、線維性ポリープと診断されました。
線維性ポリープは悪性ものではありませんが、口腔内には悪性の腫瘍も多く発生するため注意が必要です。

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2016.11.07更新

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 口腔内に発生した悪性黒色腫(メラノーマ)、扁平上皮癌や線維肉腫などの悪性腫瘍の治療には顎骨を含めた腫瘍の切除が必要となる場合があります。
写真は腫瘍(メラノーマ)切除のため上顎骨の部分切除を行ったイヌの症例です。
腫瘍と上顎骨を含めた周囲組織を摘出し右写真のように口腔粘膜を用いて術創を閉鎖しました。

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2016.09.30更新

 写真は去勢手術により摘出した左右のイヌの精巣です。

肉眼的にも左右の精巣は異なってみえますが、片側に間細胞腫という腫瘍が認められました。

この腫瘍は良性腫瘍として発生することが多く、無症状で病理検査で発見される場合も少なくありません。

精巣にできる腫瘍の中には転移したり、骨髄抑制などの合併症を引き起こしたりするものもありますので、精巣の形態に変化、触感に左右差がある場合には去勢をお勧めします。

また、潜在精巣(陰睾)の場合には腫瘍化しやすいとされているため、このような場合にも去勢手術をお勧めします。

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2016.09.30更新


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 右の写真には肛門の周囲に存在する巨大な腫瘤が認められます。

肛門の周囲には肝様腺腫(肛門周囲腺腫)などの良性の腫瘍も多くみられますが、この腫瘤は病理検査の結果「肛門周囲腺癌」と呼ばれる悪性の腫瘍でした。

良性の肝様腺腫は男性ホルモンの影響を受けるため、未去勢雄に多くみられますが、肛門周囲腺癌はホルモンとは無関係に増殖するとされています。

領域のリンパ節への転移が起こることもあり、また大きくなると切除が困難となる場合もあるため、早期の治療が大切です。

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2016.09.06更新

 腫瘍や外傷などによって膀胱を全て摘出しなければならなくなった場合には尿を体外に排泄させるために尿路変更する必要があります。

尿管と結腸、尿管と皮膚、尿管と膣など尿管と他の部位とを吻合することで尿路を確保します。

またステントと呼ばれる器具を尿管に設置して尿路を確保する方法もあります。

写真は尿管を皮膚に開口させた症例です。

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2016.09.06更新

 移行上皮癌はイヌやネコの膀胱にできる腫瘍の中で一番多いとされる悪性の腫瘍です。

転移や再発することも多く、早期発見、治療が重要となります。症状としては頻尿や血尿、排尿障害など膀胱炎と類似しているために発見が遅れてしまうこともあります。

写真は「膀胱破裂の症例」でご紹介した症例の膀胱ですが、膀胱頚部から膀胱への尿管開口部にも腫瘍が浸潤しており、膀胱を全摘出しました。

移行上皮癌は膀胱だけでなく、尿管や尿道などにも発生することがあります。

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2016.09.02更新

目の中が赤くなっていますが、これは前房と呼ばれる部位に出血が起こっているためにこのように見えます。

前房出血は外傷やぶどう膜炎、腫瘍、網膜剥離、緑内障などによって起こることがあります。

原因によっては放置すると失明してしまう可能性があるので注意が必要です。

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2016.08.16更新

 膀胱は外傷や腫瘍、尿路閉塞の影響によって破裂してしまうことがあります。
膀胱破裂が起こるとおなかの中に尿が漏出し、放置すると命に関わってしまいます。
緊急的に処置しないと死亡してしまうケースもあり、、診断後速やかに手術を行う必要が多い疾患です。

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