院長ブログ

2016.05.10更新

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 皮膚組織球種は若い犬に発生することが多い良性の腫瘍です。
頭頚部や四肢に多く発生します。
典型的な肉眼所見としては表面が脱毛し、赤い木苺様の外観を呈します。
若齢犬の場合には自然退縮することも多く、無治療でも消失しまうこともあります。

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2016.03.07更新

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左:治療前の写真
右:治療後の写真

皮膚糸状菌(カビ)の感染が重度になると写真のように全身的に脱毛、痂皮、鱗屑がみられるようになることがあります。

重度の感染の場合には時間はかかりますが治療により右の写真のように元の皮膚の状態に戻ります。

以前にも記載しましたがヒトにも感染するため注意が必要であり、治療後の再感染を防ぐためにも環境の整備も重要になります。

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2016.02.20更新

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 耳血腫に罹患すると耳介がぷくっと膨れたようになります。

この腫脹した部位には血様の漿液が貯留しています。

原因としては外傷や外耳炎との関連、免疫の異常など様々な要因がいわれていますが、根本的な原因ははっきりとわかっていません。

治療には様々な方法があり、液体を抜去してお薬を注入しその後圧迫する方法(内科的な管理)、また外科的に整復して圧迫する方法、上の写真のように排液をさせるために糸やチューブを一時的に入れて排液させる方法などがあります。

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2015.04.14更新

 

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 ミミヒゼンダニは動物の耳に感染するダニです。

感染すると茶褐色から黒色の乾燥した耳垢が多くみられるようになり、外耳炎を引き起こします。

感染した動物は痒みのため、頭をよく振ったり、耳を掻いたりするようになります。

治療は内服薬やスポットタイプの駆虫薬で治療を行います。

多量の耳垢がみられる場合にはミミヒゼンダニの感染の場合がありますので、耳垢検査を行うことをお勧めします。
 


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2015.01.22更新


 
 好酸球は血液に含まれる白血球のひとつで、寄生虫感染に対する防御に関与しています。

また、アレルギー性の疾患とも関連しています。

好酸球性の皮膚炎を起こす疾患としては、ノミや蚊などに対するアレルギーや食物アレルギー、アトピーなどがあります。

治療はそれぞれの原因に対する治療を行い、その原因によってはステロイドや免疫抑制剤を使用して、治療を行います。

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2014.10.19更新

指の間をずっと舐めていると来院された症例の足裏です。




足の裏をみてみると、赤く腫れていて、触ると嫌がります。
指間皮膚炎はマラセチアや細菌が原因のことが多いです。
いつも足を舐めていてストレスかな?と思われる方も多いのですが、皮膚病を起こしている場合もあります。
初めは舐める程度ですが、そのうちに痛みを出して跛行がみられることもあります。
 
この症例の子は、皮膚のスタンプ検査を行うと、マラセチアが大量に認められました。
このマラセチアは健康な犬や猫の耳や皮膚にも常在する真菌ですが、異常に増殖すると外耳炎や皮膚炎を起こします。
脇の下や四肢の指間、口唇周囲などで増殖し皮膚炎を起こします。
また、全身的にアレルギー性皮膚炎の症状を引き起こすこともあります。

マラセチアに効果のある薬用シャンプーと内服薬で治療をしました。

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2014.10.17更新

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 マラセチア(真菌:カビの一種)によって起こる外耳炎です。
左の写真は炎症によって耳の粘膜が腫れてしまっています。
耳の汚れをみると右の写真のような雪だるま状やボーリングのピンの形をしたマラセチアが大量に認められます。
このマラセチアは健康な犬や猫の耳や皮膚にも常在する真菌ですが、異常に増殖すると外耳炎や皮膚炎を起こします。
耳はもちろん、脇の下や四肢の指間、口唇周囲などで増殖し皮膚炎を起こします。
また、全身的にアレルギー性皮膚炎の症状を引き起こすこともあります。治療は外耳炎の場合には抗真菌薬の点耳、ひどい場合には内服薬を使用します。
皮膚炎を引き起こしている場合には、薬用シャンプーや内服薬で治療します。
マラセチアは皮脂を好みますので、皮膚のべたつき、かゆみがある場合には一度検査することをお勧めします。


 
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2014.10.14更新

 

image1  蚊の刺咬は主に耳介、鼻のところなど
毛が薄いところに多くみられます。蚊の
刺咬によってアレルギー反応が誘発
されると、粟粒性皮膚炎と呼ばれる発疹
やびらんが認められることがあります。
顕微鏡検査では好酸球が多く認められ
ます。治療は消炎剤や二次感染が著しい
場合には抗生物質を使用します。
耳介や鼻には他の皮膚疾患も多くみられ
ますので異常がある場合には一度検査
をお勧めします。
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2014.10.11更新

日常の診療で一番多いかな?と感じる病気が皮膚病です。

皮膚のかゆみ、脱毛、湿疹、しこりなど様々な症状で来院されます。

◆診察の流れ◆

① 問診
いつ頃から?
どの程度のかゆみか?
食事や環境の変化は?
・・・などをお伺いします。

② 視診
症状のあるところをよく診させていただきます。
ノミがついていないか、他の場所にも同様の症状がないかも確認します。


 
ノミを顕微鏡で覗いた画像です

③ 皮膚の検査
症状に応じて様々な検査を行います。

毛を抜いて毛根の検査
皮膚表面のスタンプ検査
掻爬検査
FNAなど


採材した検体を染色液で染めて顕微鏡でみます


皮膚スタンプ検査で検出されたマラセチア


例)毛根検査で検出されたニキビダニ


◆治療◆
原因によって治療を行います

局所的なものには外用薬を処方する場合もありますが、広範囲に出ていたり症状によっては内服薬で治療します。
お薬の他に、食事療法や薬用シャンプーを併用する場合もあります。
または薬用シャンプーのみで様子をみることもあります。

難治性のアレルギー・アトピーの皮膚病の子はステロイドと免疫抑制剤を使って治療を行うこともあります。
ステロイドと免疫抑制剤を使った治療を知りたい方は当院までご相談ください。


どの病気もそうですが、皮膚病は早め早めの対処が重要です。
治療が遅れるとその分治療が長引くこともあります。
また、皮膚病は繰り返してしまうことも多いです。
アトピーやアレルギーを持った子もうまく病気と付き合って、なるべく症状を悪化さずに維持できることが目標です。

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2014.10.10更新

 皮膚糸状菌(カビの一種)の感染によって起こる感染症です。白癬とも呼ばれます。写真にあるように長細い糸のように見えるものが糸状菌の菌糸です。感染すると環状の脱毛がみられたり、炎症やフケが多くみられるようになります。患者の動物本人は激しい痒みを訴えることは少ないですが、人にも感染するため注意が必要です。耳の先、尾、顔、四肢に病変が認められる場合が多いです。

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