院長ブログ

2018.12.11更新

尿膜管1   尿膜管2

                     

 尿膜管は胎生期に母親と胎児の膀胱とをつなぐ管で、通常は出生時には閉じてしまうものが

そのまま残ってしまう疾患です。

この管が外界につながっているとその穴から尿が染み出てきたり、尿路感染を起こしやすくなります。

また、外界に開存していない場合にも膀胱が完全に収縮することができず、残尿が残ることで膀胱炎などの症状

を起こす場合があります。

これらの症状がある場合にはこの尿膜管を切除する必要があります。

 

 

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投稿者: エアリーズ動物病院

2017.06.26更新

術前のCT画像。
シャント血管の結紮前。
肝臓への血流がほとんど確認できません。
シャント血管の結紮後。肝臓への血流が認められるようになっています。



 

 先日も紹介した門脈シャントですが、この症例は前回の症例とは異なる部位の血管から後大静脈へと短絡していた症例です。

門脈シャントはこれらの症例のように症例ごとにバリエーションがあります。

また前回紹介した症例、また今回の症例はともに肝臓の外にシャント血管が存在する肝外門脈シャントの症例ですが、
肝臓の組織内にシャント血管が存在する肝内シャントの症例も存在します。

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投稿者: エアリーズ動物病院

2017.06.01更新

手術前のCT画像。門脈から後大静脈へと短絡する異常な血管が認められます。
シャント血管の結紮後の術中レントゲン写真。異常な血管は描出されず、肝臓内の血管が明瞭化。
シャント血管の術中写真。この血管を分離し、結紮。


 
 門脈体循環シャント(門脈シャント)は、通常消化管からの血流は門脈を通って肝臓へと走行しその後心臓へと向かい全身へと流れる血液が、
門脈から肝臓を迂回して全身循環へと短絡してしまう異常な血管(シャント血管)が存在することで、種々の症状を引き起こす疾患です。

門脈シャントには先天性と後天性とがあり、先天性の場合には手術によって治療を行います。

手術はこのシャント血管を結紮することが目的ですが、シャント血管を結紮した後の門脈の圧力によっては、数回にわたって手術をしなければならない場合もあります。

また、術後に発作などの神経症状を呈することがあるため、術後も注意が必要です。

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投稿者: エアリーズ動物病院

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