開腹時多量の黄色の腹水とゼリー状の胆嚢の内容部が腹腔内に存在。
胆嚢管が破裂していたため十二指腸の総胆管の開口部からステントを挿入し留置。
摘出した胆嚢と腹腔内に存在していたゼリー状の胆泥。
胆汁が外傷、腫瘍、胆嚢粘液嚢腫などの疾患により、腹腔内に漏出してしますと重度の腹膜炎(胆汁性腹膜炎)を起こしていまします。
写真の症例は胆嚢粘液嚢腫の症例で、胆嚢管の破裂を併発していたイヌの手術写真です。
この症例の場合には胆嚢管の破裂が認められたため、胆嚢からの続く総胆管が開口する部位である十二指腸を切開して
開口部(大十二指腸乳頭)からチューブをステントとして利用し、損傷部位を縫合してそのままチューブを留置しました。
その後、腹腔内を洗浄し、ドレーン(お腹から腹水を排泄させる管)を設置して閉腹しました。
胆汁性腹膜炎は命に関わることが多い疾患のため、早期発見、早期治療が重要となります。
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