院長ブログ

2016.02.09更新

 写真は糞便検査で検出されたジアルジアの虫体です。

写真になると何だかよくわかりませんが、実際には円盤状のものがフラフラと動いています。

動いているものは栄養型と呼ばれるものですが、糞便中には殻に被われ動かないシストと呼ばれるものもみられます。

主な症状は下痢や軟便、血便で、ときに食欲低下、削痩がみられることもあります。

治療は駆虫薬で治療しますが、シストは外界でも数週間生存しているため、再感染にも注意が必要です。

川崎市幸区・中原区・川崎区/横浜市鶴見区/大田区エリアの動物病院
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2016.01.29更新

image1 image2

左は会陰ヘルニアに罹患した犬に対して直腸検査を行っている写真です
右は手術後の写真です。

肛門周囲の会陰部と呼ばれる部位の筋肉の萎縮により、直腸が支持することができないため直腸が肛門横にポケット状に出てしまっています。

この疾患は中高齢のオス犬に多く認められ、男性ホルモンがの影響が一因と考えられています。

治療は外科手術より弱くなった骨盤隔壁を再建することが必要となります。

萎縮した筋肉の間からは直腸だけでなく、他の腹腔内臓器が脱出する場合もあり、特に膀胱が反転し尿路閉塞を引き起こした場合には緊急を要します。

中高齢のオスのワンちゃんで排便困難や肛門横が膨れている場合にはこの疾患に罹患している可能性があります。


 川崎市幸区・中原区・川崎区/横浜市鶴見区/大田区 動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2016.01.15更新

 上はイヌの腹部の写真ですが、腹部広範囲に紫斑が認められます。

このワンちゃんは血液中に存在する血小板という血を固める細胞が減少していました。

血小板減少症の原因は特発性、免疫介在性、腫瘍性、ウイルス、薬剤などによるものがあり、また、上記のような紫斑は血液凝固蛋白の異常や播種性血管内凝固(DIC)などでも認められますが、いずれにしても重篤な疾患・病態であることが多いため注意が必要です。

 血小板減少症に罹患しても必ずしも紫斑が認められるわけではなく、無症状で経過している場合も多くあるので、この点に関しても注意が必要です。

川崎市幸区・中原区・川崎区/横浜市鶴見区/大田区エリアの動物病院
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2016.01.02更新



 

  乳腺の細胞が腫瘍化することで起こる病気で、高齢の雌に多くみられます。
早期に避妊手術をすることで発生のリスクが減少すると言われています。
イヌの場合は約40-50%が悪性で、ネコでは90%が悪性であるとされますが、多くの場合、悪性良性の判断は病理検査が必要となります。
悪性の場合には肺などに転移することも多く、注意が必要です。
一般的に治療は手術で乳腺を摘出し、その病理検査結果でその後の治療方針を決定していきます。




矢向 鹿島田 新川崎エリアの動物病院
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2016.01.01更新

 

椎間板ヘルニアは椎間板物質が脱出、または突出することで発症する病気です。
重症度によっては手術が必要となる場合があります。
ダックスフンドやコーギーなどの軟骨異栄養犬種と呼ばれる犬種に多い疾患です。
立てない、歩き方がおかしい、階段や段差を嫌う、どこか痛がるなどの症状がある場合には椎間板ヘルニアの可能性もありますので注意が必要です。

川崎 鹿島田 新川崎 矢向エリアの動物病院   
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.12.15更新

 写真は貧血のイヌから採取した血液の顕微鏡写真です。

矢印で示した青い粒をもつ赤血球は網状赤血球と呼ばれる若い赤血球です。

貧血の動物でこのような赤血球が多数認められる場合には、出血性疾患(出血を起こすような疾患や外傷)や溶血性疾患(赤血球が壊れてしまう疾患:例 タマネギ中毒、免疫介在性溶血性貧血)が起こっている可能性が高くなりますので、精査が必要となります。

川崎市幸区・中原区・川崎区/横浜市鶴見区/大田区 動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.11.24更新

 写真は摘出した子宮を切開したところですが、子宮内に多数のポリープが認めれらます。

このポリープは子宮に存在する腺組織や間質の過形成とされ、悪性のものではありません。

ホルモンによる変化と考えられるため、避妊していない場合に起こることがあり、避妊手術の時に発見される場合もあります。

 川崎市幸区・中原区・川崎区/横浜市鶴見区/大田区 動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.11.19更新

image1 image2

 左の写真は心疾患を持つワンちゃんの腹部超音波画像です。

黒く見えるところが液体なのでお腹の中に大量にお水が溜まってしまっていることがわかります。

そのお水を抜いたところ右の写真のような液体が1ℓ以上溜まっていました。

この子はうっ血性心不全のために腹水が貯留していましたが、腹水貯留は様々な原因で起こりますので、抜去した腹水の検査、他の検査、身体検査を併せて診断し、治療を行っていきます。

大量に腹水は貯留した場合には横隔膜の運動が妨げられるため呼吸が苦しくなってしまいますので、呼吸状態の改善のためにも腹水抜去が必要になる場合があります。


 

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.11.02更新

image1 image2

 左上の写真は、イヌの臀部の所にできた皮膚病変の写真です。

臀部のところに皮膚炎があり、ジュクジュクして浸出液がでるとのことでした。

このワンちゃんは過去に同部位に手術を受けたことがあるとのこてであり、身体検査所見などから何らかの異物に反応して,瘻管が形成され、その穴から漿液の浸出が疑われました。

手術を行ったところ、右上の写真のように瘻管の先には糸が認められました。

 なかなか良くならない皮膚病変の中には、異物が隠れていることがありますので注意が必要です。


 

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.10.30更新

image1 image2

 腫瘍の切除後や外傷などで皮膚の大きく欠損した部位に他の部位の皮膚を血管ごと移植する方法です。

皮弁を形成する際にはその血流を阻害しないように栄養血管を温存することが重要になります。

どのような皮弁を形成して皮膚の欠損部を覆うかは、欠損部位や大きさによって検討します。


 

投稿者: エアリーズ動物病院

前へ 前へ

entryの検索

動物たちとご家族様がより楽しく幸せに暮らせるように

病気や予防での来院以外の時もお気軽に病院にお立ち寄りください

  • 044-276-8968.png
staff staff blog