院長ブログ

2015.11.19更新

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 左の写真は心疾患を持つワンちゃんの腹部超音波画像です。

黒く見えるところが液体なのでお腹の中に大量にお水が溜まってしまっていることがわかります。

そのお水を抜いたところ右の写真のような液体が1ℓ以上溜まっていました。

この子はうっ血性心不全のために腹水が貯留していましたが、腹水貯留は様々な原因で起こりますので、抜去した腹水の検査、他の検査、身体検査を併せて診断し、治療を行っていきます。

大量に腹水は貯留した場合には横隔膜の運動が妨げられるため呼吸が苦しくなってしまいますので、呼吸状態の改善のためにも腹水抜去が必要になる場合があります。


 

投稿者: エアリーズ動物病院

2015.01.27更新

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肥大型心筋症は猫に多くみられる心筋症の一つです。

心臓の壁が厚くなってしまうため、心臓が十分に拡張することができず、全身に血液を上手く送れなくなってしまいます。

無症状のこともありますが、心臓内に血栓が形成され、それが血管に詰まることで、後肢の麻痺を引き起こしたり、胸水の貯留や肺水腫によって呼吸困難を呈する場合があります。

川崎市幸区 矢向/鹿島田/新川崎エリアの動物病院
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2014.12.01更新

当院では様々な健康診断のコースをご用意していますが、今日は心臓検診について書いてみたいと思います。

心臓病の種類によっては聴診器を当てるだけである程度病名が推測できることもありますが、超音波やレントゲン検査を行って、心臓のどこに問題があるのか、病気の進行度はどのくらいなのか、治療を始めた方がいいのか・・・などを把握する必要があります。

一言で心臓病と言っても様々な病気があり、治療法も変わってきます。

小型・中型犬は僧帽弁閉鎖不全症、大型犬では拡張型心筋症、猫では肥大型心筋症、幼い動物であれば、動脈管開存症や心房中隔欠損症など先天性の疾患も多くみられます。

心臓病の症状として多くみられるのは、咳、疲れやすい、失神、呼吸が悪い、お水をよく飲む、お腹が張っているなどがあります。
猫ちゃんの場合は何となく元気がないというだけのこともあります。

心臓病は初期の段階では症状が出ないことが多いですが、徐々に進行していきますので、検査による早期発見が重要です。

キャバリア、マルチーズをはじめとする老齢の小・中型犬、ワクチン接種時に心雑音を指摘された子には特に心臓検診をお勧めしています。

既に心臓病で治療をしている子も定期的な検診をお勧めします。
症状に応じて検査の頻度、内容を提案致します。


心臓検診は聴診をはじめとする身体検査、超音波検査、レントゲン検査が含まれ、費用は1万円(税抜き)になります。

ご希望の方は予約制になりますのでお電話でお問い合わせください。

<心臓検診の流れ>

①聴診、視診、触診、問診を行います

②胸部レントゲン撮影

③心臓の超音波検査

川崎市幸区 矢向/鹿島田/新川崎エリアの動物病院
エアリーズ動物病院

投稿者: エアリーズ動物病院

2014.11.29更新

 

僧帽弁の肥厚がみられ、左心房の拡張がみられます。
重度の左心房の拡張がみられます。
僧帽弁がうまく閉まらないので血液の逆流が認められています。
 


 
  この病気は老齢の小型犬に多くみられる病気です。
僧帽弁という弁が上手く閉まらないために通常は一定方向にしか流れない血液が逆流してしまうために起こります。
疲れやすい、咳をする、呼吸が荒いなどの症状がみられるようになります。
重度の場合には肺水腫を引き起こし、命に関わる場合もあります。

上の写真は超音波検査のものですが、身体検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査などの結果によって適切な治療を行うことが重要です。

投稿者: エアリーズ動物病院

動物たちとご家族様がより楽しく幸せに暮らせるように

病気や予防での来院以外の時もお気軽に病院にお立ち寄りください

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