クリニックブログ

2017.06.01更新

開腹時多量の黄色の腹水とゼリー状の胆嚢の内容部が腹腔内に存在。
胆嚢管が破裂していたため十二指腸の総胆管の開口部からステントを挿入し留置。
摘出した胆嚢と腹腔内に存在していたゼリー状の胆泥。


 
 胆汁が外傷、腫瘍、胆嚢粘液嚢腫などの疾患により、腹腔内に漏出してしますと重度の腹膜炎(胆汁性腹膜炎)を起こしていまします。

写真の症例は胆嚢粘液嚢腫の症例で、胆嚢管の破裂を併発していたイヌの手術写真です。

この症例の場合には胆嚢管の破裂が認められたため、胆嚢からの続く総胆管が開口する部位である十二指腸を切開して
開口部(大十二指腸乳頭)からチューブをステントとして利用し、損傷部位を縫合してそのままチューブを留置しました。

その後、腹腔内を洗浄し、ドレーン(お腹から腹水を排泄させる管)を設置して閉腹しました。

胆汁性腹膜炎は命に関わることが多い疾患のため、早期発見、早期治療が重要となります。

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2017.05.26更新

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 胆嚢粘液嚢腫になると通常さらさら液体である胆汁が泥状・ゼリー状となって流動性が失われてしまいます。

その結果、胆管閉塞、胆嚢炎などの症状を引き起こします。

無症状のこともありますが、胆嚢炎や胆管炎を併発することが多く、また胆嚢が破裂してしまうことも多くみられます。

このため早期発見、早期の治療が重要な疾患です。

上の写真はこの疾患で胆嚢摘出を行った症例の写真です。

写真左はゼリー状の胆泥で胆嚢は拡大しています。写真右は摘出した胆嚢を切開したところですが、ピータンのように硬い胆泥でが詰まっていました。

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2016.08.16更新

 写真はネコちゃんが誤飲してしまった人形の一部です。
ワンちゃんだけでなく、ネコちゃんも何でも食べてしまう子は様々なものを誤飲・誤食してしまうことがあります。
催吐処置により上手く吐くことができればよいですが、吐かせることができない場合には内視鏡によって異物を摘出したり、場合によっては手術が必要となることもあるので、ワンちゃん同様注意が必要です。

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2016.06.03更新

 

 写真は嘔吐の消化器症状がみられたネコの手術時のものです。

腫瘍によって食べ物が通ることができずに腸管が拡張してしまっています。

この腫瘍は病理組織検査によって腸腺癌と診断されました。

高齢になるとこのように腸管にも腫瘍ができることがあります。

ネコの場合には他に消化管リンパ腫も多くみられます。

高齢のネコで食欲低下、嘔吐、下痢などの症状がみられる場合にはこのように腫瘍性疾患の場合がありますので注意が必要です。

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2016.04.08更新

 
 
 


 イヌやネコ用のおもちゃも誤飲をしてしまうと消化管に詰まってしまうことがあります。

特に若い子や何でも食べてしまう子は注意が必要です。このような子で突然の嘔吐や下痢、

食欲不振などの症状が起こった場合には消化管内異物によることも考えなければなりません。

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2016.01.29更新

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左は会陰ヘルニアに罹患した犬に対して直腸検査を行っている写真です
右は手術後の写真です。

肛門周囲の会陰部と呼ばれる部位の筋肉の萎縮により、直腸が支持することができないため直腸が肛門横にポケット状に出てしまっています。

この疾患は中高齢のオス犬に多く認められ、男性ホルモンがの影響が一因と考えられています。

治療は外科手術より弱くなった骨盤隔壁を再建することが必要となります。

萎縮した筋肉の間からは直腸だけでなく、他の腹腔内臓器が脱出する場合もあり、特に膀胱が反転し尿路閉塞を引き起こした場合には緊急を要します。

中高齢のオスのワンちゃんで排便困難や肛門横が膨れている場合にはこの疾患に罹患している可能性があります。


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2015.10.15更新

 上の写真は食道が拡張してしまっているイヌのレントゲン写真です。

原因としては先天性のもの、重症筋無力症、多発性筋炎、甲状腺機能低下症やアジソン病(副腎皮質機能低下症)などによって起こります。

また重度の食道炎や食道内異物や腫瘍などによっても起こる場合があります。

食後すぐに吐く(吐出)、泡のようなものを吐く、咳をする、むせるといった症状がみられたり、体重の減少がみられるようになります。

治療は原因の疾患によって異なりますが、食道拡張がある動物は誤嚥性肺炎を引き起こすことが多いため注意が必要です。

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2015.04.11更新

手術前。写真のように左側の肛門嚢には管の挿入が可能ですが、右は閉塞し挿入できませんでした
皮下から分離された肛門嚢
手術後



 肛門嚢は臭い分泌物含む袋で、肛門の両脇(肛門の4時と8時の位置)にあります。

肛門嚢に分泌物が貯留するとお尻をこすって歩いたり、お尻の周りが臭くなったりしてきます。

通常は圧迫することで肛門嚢から貯留した分泌物を排泄させれば、これらの症状は収まりますが、炎症を繰り返したり、破裂を繰り返す、何らかの原因で排泄ができない場合には肛門嚢摘出を行う場合があります。   

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2015.03.02更新

 写真は腹膜炎を発症した犬の膵臓周囲の超音波画像です。

十二指腸壁が肥厚し、また膵臓周囲の脂肪も炎症を起こし白くなっています。

腹膜炎は消化管の穿孔、胆嚢や子宮の破裂、膵炎、外傷、腫瘍などによって腹腔内で炎症が起こる疾患です。

腹膜炎を起こした原因疾患の治療とその原因と状態によっては手術によって腹腔内を積極的に洗浄する必要があります。

いずれにしても、重篤な場合が多く、命に関わってしまうことも多い疾患です。

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2014.11.11更新

 

 上のレントゲン写真の犬は胃内に大量の空気が入ってしまっています。
異物、腫瘍などによる胃や腸の閉塞、機能的イレウスなどによって起こることがあります。
レントゲンの犬は胃捻転は起こしていませんが、胃捻転を伴う胃拡張を発症した場合には緊急処置が必要になります。
胃拡張や胃拡張胃捻転症候群の症状としては、吐こうとするが吐けない、元気消失、虚脱、腹部膨満などがみられることがあります。
胃拡張胃捻転症候群は大型犬に多いですが、小型犬でも起こることがありますので上記のような症状が急に起こった場合には注意が必要です。

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