クリニックブログ

2016.11.07更新

 口腔内には悪性腫瘍、良性腫瘍、炎症に伴う腫瘤病変、過形成病変などさまざまな腫瘤が発生します。
写真は軟口蓋にできた腫瘤ですが病理検査の結果、線維性ポリープと診断されました。
線維性ポリープは悪性ものではありませんが、口腔内には悪性の腫瘍も多く発生するため注意が必要です。

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2016.02.16更新

 線維性歯肉腫は上の写真のように歯肉より発生し、腫瘤を形成します。

これは腫瘍ではなく非腫瘍性病変であり、手術により摘出することで良好な経過をしますとされています。

口腔内には様々な腫瘤が形成され、中には悪性の腫瘍も少なくないので注意が必要です。

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2015.08.14更新

 舌の下側に風船の様に膨らんだ組織があります。

これは唾液腺嚢胞(ガマ腫)と呼ばれ、唾液腺やその導管が障害されて唾液が貯留することで起こります。

写真は舌下ですが、障害される唾液腺や部位によって頚部の皮下や咽頭部にもみられることがあります。

流涎過多、血様のよだれ、食欲不振、呼吸困難などの症状がみられます。
治療は唾液腺の摘出などの外科手術が推奨されています。

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2015.07.14更新

 

重度の歯周病。        
 
歯周病菌によって犬歯があった周囲の骨が溶けて鼻とつながってしまっています。

犬歯の抜歯後に洗浄、骨を削って、口腔の粘膜でフラップを形成し縫合し治療。
 












 口鼻瘻官は歯の根っこ(根尖)で炎症が進行して、鼻と通じてしまった状態です。

歯の根っこは深く埋まっており、口腔と鼻は非常に薄い骨で隔てられています。

このため、歯周病が進行するとこの骨が溶かされて鼻と通じてしますことがあります。

症状はくしゃみ、膿性鼻汁、鼻出血などがみられるようになります。                                           

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2015.04.21更新

 硬いおもちゃやひづめ、骨などを噛むと歯が折れてしまうことがあります。

神経がでてしまい(露髄)、そこから細菌が入ると歯の根っこで炎症を起こしてしまいます。

発見が早く、歯の根っこの炎症がひどくなければ、歯を温存することもできますが、抜歯が必要となってしまうことが多いです。
 
硬いものを噛んでも、歯垢が付きにくくなったり、歯が丈夫になることはありません。

歯にとっては悪影響となるので注意が必要です。

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2015.01.30更新

 




 乳歯が残っていると歯周病を引き起こしやすくなる場合があります。

乳歯が残ってしまう場合は抜歯を行います。

また、幼若の動物では乳歯が永久歯の歯並びに影響を与えることが予想される場合は早めに乳歯を抜歯したほうが良い場合があります。

成長期には定期的に口腔内をチェックすることをお勧めします。

もちろん全ての年齢の動物も口腔内のチェックはこまめに行いましょう。


 
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2014.11.29更新


 

 口腔内にびらんを呈した腫瘤が認められます。
この写真は病理検査の結果、腫瘍性病変ではなく、炎症によってできた肉芽腫でした。
口腔内には悪性の腫瘍もできることがありますので、口の中に何か出来ている、食事が食べにくそう、出血がみられるなどの症状がある場合には一度診察を受けることをお勧めします。


 

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2014.10.10更新

 猫の口腔内後部の粘膜に潰瘍や炎症などが起こる病気で、原因として細菌やウイルス、免疫の異常反応などが原因として報告されていますが「、解明には至っていません。
口の痛み、口を気にする、食事と採ることができない、よだれが多いなどの症状がみられます。
お薬で治療することで一時的に症状の改善が認められる場合がありますが、多くの場合は再び悪化してしまいます。

 写真の子もお薬で治療を行っていましたが、長期的な改善を期待して、すべての臼歯(犬歯より後ろの歯)を抜歯しました。
症状によっては歯を全て抜いてしまわなければならない場合もあります。
その後口内炎は改善し、体重も増え、毛艶も良くなりました。

 よだれが多い、ご飯が食べにくそう、口が痛そうなどの症状がある猫ちゃんは、一度口の中を検査することをお勧めします。

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2014.10.10更新

 

 歯周病によって、歯肉が赤く、腫れてしまっています。歯石を取り除いて、歯周病の治療を行いました。歯周病は放置しておくと、顎の骨が溶けてしまい、場合により骨折してしまうこともあります。さらに、口腔内の問題だけにとどまらず、心臓、肝臓、腎臓などの他の臓器にも影響を与えることがあります。写真わんちゃんのようにしっかりと歯石を取り除くには、麻酔をかける必要があります。麻酔をかけないで歯科処置を行う場合、治療が完全にできないことや、恐怖心や痛みを与えてしまうことで、その子に与えるストレスが大きくなってしましますので、できる限り麻酔をかけての処置をお勧めします。

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