左の写真は心疾患を持つワンちゃんの腹部超音波画像です。 黒く見えるところが液体なのでお腹の中に大量にお水が溜まってしまっていることがわかります。 そのお水を抜いたところ右の写真のような液体が1ℓ以上溜まっていました。 この子はうっ血性心不全のために腹水が貯留していましたが、腹水貯留は様々な原因で起こりますので、抜去した腹水の検査、他の検査、身体検査を併せて診断し、治療を行っていきます。 大量に腹水は貯留した場合には横隔膜の運動が妨げられるため呼吸が苦しくなってしまいますので、呼吸状態の改善のためにも腹水抜去が必要になる場合があります。
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