クリニックブログ

2016.01.15更新

 上はイヌの腹部の写真ですが、腹部広範囲に紫斑が認められます。

このワンちゃんは血液中に存在する血小板という血を固める細胞が減少していました。

血小板減少症の原因は特発性、免疫介在性、腫瘍性、ウイルス、薬剤などによるものがあり、また、上記のような紫斑は血液凝固蛋白の異常や播種性血管内凝固(DIC)などでも認められますが、いずれにしても重篤な疾患・病態であることが多いため注意が必要です。

 血小板減少症に罹患しても必ずしも紫斑が認められるわけではなく、無症状で経過している場合も多くあるので、この点に関しても注意が必要です。

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投稿者: エアリーズ動物病院

2015.12.15更新

 写真は貧血のイヌから採取した血液の顕微鏡写真です。

矢印で示した青い粒をもつ赤血球は網状赤血球と呼ばれる若い赤血球です。

貧血の動物でこのような赤血球が多数認められる場合には、出血性疾患(出血を起こすような疾患や外傷)や溶血性疾患(赤血球が壊れてしまう疾患:例 タマネギ中毒、免疫介在性溶血性貧血)が起こっている可能性が高くなりますので、精査が必要となります。

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2014.10.14更新

 

 慢性リンパ球性白血病は末梢血や骨髄でのリンパ球の持続的な増殖が認められる血液のがんの一つです。身体検査にて脾臓、肝臓、リンパ節の腫大が認められたり、元気食欲の低下など症状が認められることがあります。初期の場合には無症状のことも多く、定期検査でみつかる場合もあります。無症状の場合には無治療で経過観察することもあります。ただし、過粘稠度症候群と呼ばれる合併症や何らかの症状が認めらる場合は抗がん剤やステロイド剤による治療が必要となります。

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