院長ブログ

2014.11.29更新


 上の写真は頻尿の症状のあったネコの尿検査結果の写真です。
ストルバイト結晶が認められます。この結晶はイヌやネコでは多くみられる結晶で膀胱炎を引き起こすことがあります。
この結晶が固まって結石を形成することもあります。
ストルバイト結石は食事による治療で溶解することができますが、結石の成分によっては手術によって摘出しなければならないものもあります。
また膀胱炎の原因も結晶や結石だけでなく、細菌性など他の原因によるものもありますので、トイレに何度も行く、尿の色や臭いがいつもと違うなどの症状がある場合には尿検査をして問題がないかを調べたほうがよいと思われます。
 尚、特に男の子の場合には結石が尿道に詰まってしまうことがあります。
排尿の姿勢をとるが尿が出ていない場合には、緊急を要することが多いので、早めに病院に行くことをお勧めします。
 
尿道カテーテルを入れて導尿処置を行っています

神奈川県川崎市幸区 矢向/鹿島田/新川崎エリアの動物病院
エアリーズ

投稿者: エアリーズ動物病院

2014.11.29更新


 

 口腔内にびらんを呈した腫瘤が認められます。
この写真は病理検査の結果、腫瘍性病変ではなく、炎症によってできた肉芽腫でした。
口腔内には悪性の腫瘍もできることがありますので、口の中に何か出来ている、食事が食べにくそう、出血がみられるなどの症状がある場合には一度診察を受けることをお勧めします。


 

投稿者: エアリーズ動物病院

2014.11.29更新

 

僧帽弁の肥厚がみられ、左心房の拡張がみられます。
重度の左心房の拡張がみられます。
僧帽弁がうまく閉まらないので血液の逆流が認められています。
 


 
  この病気は老齢の小型犬に多くみられる病気です。
僧帽弁という弁が上手く閉まらないために通常は一定方向にしか流れない血液が逆流してしまうために起こります。
疲れやすい、咳をする、呼吸が荒いなどの症状がみられるようになります。
重度の場合には肺水腫を引き起こし、命に関わる場合もあります。

上の写真は超音波検査のものですが、身体検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査などの結果によって適切な治療を行うことが重要です。

投稿者: エアリーズ動物病院

2014.11.25更新

 

 この病気は腎臓に多数の嚢胞が形成され、その結果正常な腎臓の組織を障害し、徐々に腎不全の症状を呈する病気です。遺伝的な病気で、ペルシャネコやその血縁関係がある猫に多くみられます。
腎臓の他にも肝臓などの他の臓器にも嚢胞がみられる場合があります。
確定診断には遺伝子診断を行います。
根本的な治療法はありませんが、腎不全に対して早期から食事療法や補液などの対症療法を行うことで、QOL(生活の質)を維持することができる場合が多いです。

川崎市幸区 矢向/鹿島田/新川崎エリアの動物病院
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2014.11.22更新

鼠径ヘルニア

 
臍ヘルニア


 
 ヘルニアは本来のあるべき場所から組織や臓器などが飛び出ていることをいい、その飛び出た部位が鼠径部(後肢の付け根)であれば鼠径ヘルニア、おへその部位であれば臍ヘルニアと呼ばれます。
軽度であり、還納性(押すと戻る)である場合には経過観察をする場合もありますが、嵌頓性で臓器や組織が飛び出し、拘縮される場合には手術が必要となります。
特に膀胱や腸管などの臓器の拘縮が起こった場合には、緊急手術が必要となる場合もあります。
急激に大きくなる、ヘルニアの部分の色が変わった、元気食欲などの低下などの症状が出た場合には注意が必要です。

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2014.11.11更新

 

 上のレントゲン写真の犬は胃内に大量の空気が入ってしまっています。
異物、腫瘍などによる胃や腸の閉塞、機能的イレウスなどによって起こることがあります。
レントゲンの犬は胃捻転は起こしていませんが、胃捻転を伴う胃拡張を発症した場合には緊急処置が必要になります。
胃拡張や胃拡張胃捻転症候群の症状としては、吐こうとするが吐けない、元気消失、虚脱、腹部膨満などがみられることがあります。
胃拡張胃捻転症候群は大型犬に多いですが、小型犬でも起こることがありますので上記のような症状が急に起こった場合には注意が必要です。

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2014.11.07更新

 肝臓に腫瘤を形成する病気は様々です。

がんや他の臓器の転移性腫瘍、また良性腫瘍や結節性過形成などの非腫瘍性病変などその種類は多岐に渡ります。

細胞診検査で診断をつけられるものもありますが、多くの場合には組織検査が必要になります。

一般的に孤立性のものであれば手術適応となりますが、腫瘍によっては化学療法など他の治療が適応となる場合があります。

肝臓の腫瘤性病変は症状があまり現れず初期に発見することはなかなか困難な場合が多いですが、
血液検査で肝臓の数値が高いなどの異常がある場合には超音波検査などで肝臓に画像上異常がないかチェックすることをお勧めします。

 


 


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2014.11.07更新

 

 筋肉の間に発生し、拡大する脂肪腫です。
通常の脂肪腫は皮下で発生することが多いため、皮膚を切開するとすぐに脂肪の塊がみられます。

しかし、筋間脂肪腫では上の左写真のように皮膚切開しても脂肪腫をみつけることができない場合もあります。

この犬の場合には右写真のように筋肉間を剥離していくと、筋肉の間から脂肪腫が現れました。
脂肪腫は基本的に良性であるため、経過をみることも多いですが、筋間脂肪腫などでは、かなり大きくなって疼痛を伴う場合や、発生部位によって運動機能に影響を与え、生活の質が低下する場合は手術が必要となることがあります。

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投稿者: エアリーズ動物病院

2014.11.07更新

 


 
 
 


 
大腿骨頭壊死症(レッグペルテス病)という病気、股関節脱臼を起こし脱臼を整復できない場合、脱臼を何度も繰り返してしまう場合には治療のため手術で大腿骨頭を切除することがあります。

左の写真が手術前のレントゲン写真です。
左側の股関節に脱臼がみられます(右側は過去に大腿骨頭切除を行っています)。

真ん中のレントゲン写真が手術後のレントゲン写真です。
大腿骨の骨頭(丸いドーム状の部分)が切除されています。

右の写真が切除された大腿骨頭です。


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投稿者: エアリーズ動物病院

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